STLをSTEPに変換する手順
ツールの画面は英語です。ボタンは英語の表記のまま押してください。
- .stl をドロップするか、Open File を押して選びます。
- Info で寸法(mm)、三角形の数、メッシュが閉じているかを確認します。
- 穴や開いたエッジがあれば、Edit から Repair を実行します。
- Download STEP を押して保存します。
- 保存したファイルを STEP viewer で開き、読み直せるか確かめます。
STL STEP 変換が必要になる場面
取引先や社内のCADがSTEPでの受け取りを指定している場合や、メッシュしかない部品をCADの組立てに参照用として置きたい場合に使います。CADには三角形の寄せ集めではなく、1つのボディとして渡せます。
3Dプリントが目的なら、STEPにする必要はありません。STLのまま、または単位を記録できる3MFでスライサーに渡します。STEPという形式自体は STP拡張子の解説 で紹介しています。
変換で得られるSTEPの性質
変換では、メッシュの三角形を1つずつ平面の面として書き出します。隣り合う面はエッジを共有し、閉じた殻がソリッドになります。
一方で、形の意味までは読み取りません。穴は細長い平面の帯が輪になったまま、フィレットは段々の面のままです。円柱の軸を選んだり、半径を変えたりはできません。20 mmの立方体と9,024三角形の球では、変換したSTEPをOpenCascadeで読み直し、三角形がそのまま残ることを確認しました。デスクトップのCADでの確認はまだ手作業で行っていないので、設計に使う前にお使いのCADで確かめてください。
ファイルサイズの目安:1三角形あたり約1 KB
ファセット形状のSTEPは重くなります。変換前に Info で三角形の数を見て、その数 × 1 KB を目安にしてください。
たとえば5万三角形のモデルなら、STEPは約50 MBです。同じモデルのバイナリSTLは約2.5 MBなので、およそ20倍になります。
変換前の準備
- 単位:STLには単位がなく、数値はmmとして書き出されます。インチで作られた部品は、先に Edit の Inches → mm(×25.4)で直します。理由は STLファイルとは で説明しています。
- 閉じたメッシュ:穴のあるSTLは開いた殻になり、CADでは別々の面として読み込まれることがあります。watertight が yes、開いたエッジと非多様体エッジが0になるまで Repair をかけます。
- 三角形の数:スキャンデータのように三角形が多すぎる場合は、Reduce triangles で減らします。球を30 %まで減らしたテストで、体積の差は2 %以内でした。
修復や拡大縮小の詳しい手順は STL編集 にまとめました。
STEPにしたあとの使い方
変換したSTEPは、寸法を測ったり、ほかの部品と位置を合わせたりする参照用のボディとして扱うのが向いています。ボディが裏返って読み込まれる場合は、元のSTLの法線を Repair で外向きにそろえてから変換し直してください。
データはこのタブの中で処理され、外部に送られません。STLをそのまま確認したいだけなら STLビューワー で足ります。
よくある質問
変換したSTEPで穴の径や長さを変えられますか。
CADのフィーチャーとしては変えられません。全体の大きさを変えたい場合は、変換前に Edit の Size でmmを指定してください。
STEPをSTLに戻せますか。
戻せます。STEPをビューワーで開き、Convert からSTLを選びます。STEPからSTLへの変換もテスト済みです。
3DスキャンのSTLも変換できますか。
できますが、三角形が多いとSTEPは非常に大きくなります。20万三角形なら約200 MBです。先に Reduce triangles で減らしてください。
変換のためにファイルを送信しますか。
送信しません。変換はこのタブのJavaScriptで行われ、テストでも外部ドメインへの通信は0件でした。
穴やフィレットはCADの形状として認識されますか。
認識されません。フィーチャーを読み取る機能はなく、すべて平面の集まりとして書き出されます。